賃貸物件の契約にはどのくらいお金が必要?初期費用について分かりやすく解説します。

賃貸物件の契約にはどのくらいお金が必要?初期費用について分かりやすく解説します。
賃貸物件の契約にはどのくらいお金が必要?初期費用について分かりやすく解説します。

例えば賃料が10万円の賃貸物件に引っ越す場合、初期費用がどのくらいかかるかイメージはできますか?

20万円?50万円?それとも80万円?

賃貸物件の契約では敷金、礼金、仲介手数料など、色々な項目があるので分かりづらいですよね。本記事では会社員として賃貸仲介を行っている私が、具体例を示しつつ初期費用について解説をしていきます。最後まで読めば誰でも簡単に初期費用を計算できるようになりますよ。

Advertisement

賃貸物件の契約にはどのくらいお金が必要?

賃貸物件の契約にはどのくらいお金が必要?

初期費用に含まれるのは基本的には次の6つです。

  • 前家賃
  • 敷金
  • 礼金
  • 仲介手数料
  • 保証料
  • 保険料

それでは早速、それぞれがどんな費用なのか確認していきましょう。

前家賃

事前に貸主へ支払う家賃のことで、契約時に当月分、場合によっては当月分と次月分の家賃が必要です。

例えば賃料が100,000円、管理費が5,000円の部屋を8月1日から借りる場合、8月分の前家賃として合計105,000円が発生します。

管理会社によっては次月の9月分の105,000円も含める場合もありますが、1ヶ月早く支払うかどうかだけの問題ですので、あまり気にしなくで大丈夫です。ちなみに月の途中から部屋を借りる場合には、もちろん家賃は日割で計算されます。

敷金

部屋を退去する時まで貸主に預けておくお金のことです。物件によっても異なりますが、無し、賃料の1ヶ月分、賃料の2ヶ月分のいずれかであることが多いです。

例えば賃料が100,000円、管理費が5,000円の場合、賃料の2ヶ月分なら200,000円になります。(管理費は敷金には影響しません。)

どうして預けておくお金が必要なのかというと、貸主目線で見た場合に、滞納をしたり部屋を汚しっぱなしにして退去されてしまった際に、滞納額や清掃費用として補填が出来るお金を預かっていないとリスクがあるからなんです。

※敷金は退去をした際に部屋の原状回復費用が引かれ、残った金額が戻ってきます。

礼金

貸主に支払うお礼金です。戦後に住宅不足が続いていた時からの慣習で、部屋を貸してくれる大家さんに対するお礼の気持ちとだと言われています。

要はただの支出ですが、そういうものだと思って深く考えるのはやめましょう。

物件によっても異なりますが、無し、もしくは賃料の1ヶ月分であることがほとんどです。

例えば賃料が100,000円、管理費が5,000円の場合、賃料の1ヶ月分なら100,000円になります。(管理費は礼金には影響しません。)

仲介手数料

物件を紹介し、契約を手伝ってくれた仲介業者へ支払う手数料です。宅建業法で最大でも賃料の1ヶ月分と定められているため、賃料の1ヶ月分としている仲介業者がほとんどです。

仲介業者はこの手数料を主な収入源としているため、仲介手数料が無料だとタダ働きとなる訳ですが、実は仲介手数料が無料のケースもあります。それにはこの業界特有のシステムが関係してきますので、別に機会でお話をします。

》仲介手数料が無料になるカラクリ(2020.8.11 記事を書きました)

例えば賃料が100,000円、管理費が5,000円の場合、賃料の1ヶ月分なら110,000円(税込)になります。(管理費は仲介手数料には影響しません。)

※仲介手数料には消費税がかかります。

保証料

家賃保証会社へ支払うお金のことです。一昔前までは連帯保証人をつけて契約することが多かったのですが、滞納の際の取り立ての手間などから、最近では連帯保証人が不要で、保証会社の加入が必須の契約が多くなっています。

費用は保証会社によって様々です。加入時にかかる費用、毎年かかる費用、毎月かかる費用の組み合わせで、例えば私の職場で扱っている保証会社の場合、加入時に家賃の30%、毎月に家賃の1%が必要となります。

例えば賃料が100,000円、管理費が5,000円の場合、加入時に30%なら105,000円の30%で31,500円になります。

※余談ですが、毎月1%の場合、家賃が合計105,000円でも毎月の支払いは1%を加算した106,105円となります。

保険料

保険料と保証料をごっちゃにしてしまう方も多いのですが、保険料は火災保険料のことで、部屋を借りる際に加入が義務付けられていることがほとんどです。

保険会社によって多少の金額の差はあるものの、一般的には1年間で1万円前後になります。

具体例で確認してみましょう

具体例で確認してみましょう

初期費用についての理解ができたら、次は具体的を確認しつつ初期費用を実際に計算してみましょう。

ケーススタディ1

ケーススタディ1

デザイナーズマンションの仲介をおこなっているgoodroomの物件です。

  • 前家賃:138,000円+7,000円=145,000円
  • 敷金:1ヶ月分=138,000円
  • 礼金:1ヶ月=138,000円
  • 仲介手数料:1ヶ月分=151,800円(税込)
  • 保証料:(138,000円+7,000円)×30%=43,500円
  • 火災保険料:10,000円

合計:626,300円

※保証料と火災保険料は記載がなかったため仮の金額としています。

ケーススタディ2

ケーススタディ2-2

デザイナーズマンションの仲介をおこなっているTATO DESIGNの物件です。

  • 前家賃:142,000円+6,000円=148,000円
  • 敷金:2ヶ月分=284,000円
  • 礼金:1ヶ月=142,000円
  • 仲介手数料:1ヶ月分=156,200円(税込)
  • 保証料:(142,000円+6,000円)×50%=74,000円
  • 火災保険料:10,000円

合計:814,200円

家賃が13万円ほどの物件を契約するためには、60万円〜80万円ほどの初期費用がかかることが分かりました。

その他の費用

その他の費用

最後に、必ず発生するわけではないけれど、初期費用に含まれるその他の費用について見てみましょう。

鍵交換費

入居前に鍵交換をするための費用です。最大で20,000円ほどで、初期費用に含まれる場合と退去時に請求をされる場合があります。

害虫駆除費用、除菌費用

仲介業者が市販の薬剤を部屋に散布するだけの作業ですが、5,000円や10,000円もの請求をしてくることがあります。

2018年に起きた、北海道のアパマンショップのスプレー缶爆発事故で有名になりましたね。

契約とは関係ない費用なので、強要をされても丁重に断りましょう。ここまでにご説明した費用以外のオプション費用が沢山ついてくる仲介業者は、あまり信用しないほうが良いと思います。

まとめ

いかかでしたか。賃貸契約に必要な初期費用は、皆さんのイメージよりも高かったでしょうか、安かったでしょうか。

デザイナーズマンションでは礼金がついている物件も多いため、不人気物件に比べると初期費用はちょっと高くなりがちかもしれませんね。

Advertisement

賃貸業界の仕組みカテゴリの最新記事