ミルクを温めたりお湯を沸かしたり、ちょっとした野菜を茹でたりするのにおすすめのミルクパン。絶対に必要かと言われればそうではなく、どうしても購入の優先順位が低くなってしまう調理器具ですが、一つ持っておくとホットミルクやココア、ロイヤルミルクティーなどを作るのにとっても便利なんです。また、小振りのサイズ感でお湯もすぐに沸くので、一人分の温野菜を作るのにも使い勝手が良いです。今回は新しく購入した、日々道具と野田琺瑯のコラボ商品をご紹介します。
なぜミルクパンを使うのか
ミルクパンには明確な定義はありませんが、ミルクを温めるのに適したサイズ感の小さな片手鍋がミルクパンと呼ばれています。温めたミルクをコップに移すために、注ぎ口がついていることがほとんどです。
ホットミルクは電子レンジでも作れますが、わざわざミルクパンを使うメリットは主に次の2つが挙げられます。
- 温めすぎて風味を損なうことがない
- 2、3人分を一気に作ることが出来る
温めすぎて風味を損なうことがない
お菓子作りをよくする人は知っていると思いますが、牛乳は温めすぎると風味が損なわれます。コップに牛乳を入れて電子レンジで温める場合、コップの大きさや牛乳の量によって最適な時間が変わってきます。お弁当を温めるなら数十秒の違いは誤差で済みますが、牛乳の場合はすぐに膜ができ、風味も損なわれてしまうので致命的になります。ミルクパンならどんな量の牛乳でも、かき混ぜながら沸騰直前に火から下ろすだけなので、失敗をすることなく美味しいホットミルクを作ることが出来ます。
2、3人分を一気に作ることが出来る
電子レンジを使う場合にはどんなに大きなコップでも1人分が限界ですが、ミルクパンなら2、3人分のホットミルクを一気に作ることが出来ます。
ホーローの特徴
ミルクパンはホーローだけでなく、ステンレス・アルミ・銅・陶器・耐熱ガラスなど様々な素材のものがあります。素材による違いは熱伝導率(温まりやすさ)と耐久性(割れる、錆びる)と見た目に現れます。主な素材について熱伝導率の高い順まとめると以下のようになります。
熱伝導率W/(m・K) | 特徴 | |
銅 | 398 | 高価。酸化されやすい。 |
アルミ | 237 | 軽い。酸や塩分に弱い。 |
ホーロー | ○ | 食品成分に対して安定。 |
ステンレス | 16 | 酸化されにくい。 |
耐熱ガラス | 1.1 | 衝撃に弱い。 |
陶器 | 1.0〜1.6 | 衝撃に弱い。 |
初めは一番熱伝導率の高い銅製のミルクパンを購入しようと思っていましたが、手入れが難しそうなことと、どんなデザインでも銅製だと和風な印象が出てしまうので見送りました。ホーローは熱伝導率も高く手入れも簡単で価格も安め、白い色合いも自分の好みでした。
日々道具×野田琺瑯のミルクパン

では早速、今回私が購入したミルクパンをご紹介します。日々道具と野田琺瑯のコラボ商品で、日々道具は「かけがえのない毎日に寄り添う、ジャパン・メイドの日用品」を作っており、野田琺瑯は昭和9年創業のホーローのトップメーカーです。取手までホーローで出来ていてる真っ白な見た目で、両側に注ぎ口がついているため右手でも左手でも使用することが出来ます。

裏面にはJapan madeの文字。もちろん日本製です。

10cm(430ml)タイプと12cm(800ml)タイプがありますが、今回は10cmタイプを購入しました。片手で持つとその小ささが際立ちます。価格もAmazonで3,000円以下と手が出しやすい金額です。

12cmタイプは卵3つがちょうど入る大きさ、今回購入した10cmタイプは卵2つがちょうど入る大きさです。熱伝導率が高いのでお湯が沸騰しやすく、ゆで卵を作るのにも最適です。

10cmタイプは最大で430mlなので、8分目まで入れると約350mlのホットミルクを一度に作ることが出来ます。私は小さい調理器具が大好きなのでこの大きさを選びましたが、2人暮らし以上の方には12cmタイプもおすすめです。

小さめのサイズ感と白い見た目が可愛らしく、キッチンの白いタイルとの相性も抜群です。重さも軽いのでフックなどに引っ掛けて収納しておくことも出来ます。日々道具の名前の通り、日々の生活をちょっと楽しく、豊かにしてくれるような商品です。
まとめ
いかがでしたか。ホットミルクを作るだけのために調理器具を増やす必要性自体はないかもしれませんが、好きな道具を使って日常を過ごすとそれだけで毎日が楽しく充実した気分になれます。日々道具の理念通り、飾っても楽しく、使っても美味しく、とっても良い商品だと思いました。