私は輪行目的にブロンプトンを選んだので、容易に持ち運びができるようにスーパーライトモデル(チタンモデル)のS2L-Xを購入しました。
ただスーパーライトモデルでも9.84kgはあるため、さらなる軽量化を目指して前後のフェンダーを自分で取り外してみました。自転車に詳しくなくても必要な工具とパーツさえあれば簡単に作業を行うことが出来ました。今回はその手順についてご紹介します。ちなみに、ブロンプトンはフェンダーありキャリアなしのモデルをL、フェンダーなしキャリアなしのモデルをEと表記するので、今回はS2L-XからS2E-Xへの変更ということになります。
ブロンプトンのS2L-Xについて詳しく知りたい方は、以下の過去記事をご覧ください。
フェンダーを取り外すメリットとデメリット

前後のフェンダーを外すことにはメリットとデメリットがあります。
メリット
- 軽量化になる
- 見た目が軽快になる
- 取り外したフェンダーをフリマサイトで売ればお小遣いになる
ちなみに、スーパーライトモデルのフェンダーのステーはチタン製になっているため通常のフェンダーよりも高価で、フリマサイトでは1万円前後で取引されているようです。
デメリット
- 雨の日に乗ると泥が跳ねて服が汚れる
- ブロンプトンを折り畳んだ際に少し傾いてしまう
2つ目の少し傾いてしまう現象は仕様だそうで、サードパーティー製のパーツを使用することで改善が可能です。(後述します)
今回は軽量化のメリットを優先するため、フェンダーの取り外しを行いました。
必要な工具とパーツ

作業に必要な工具とパーツは以下になります。
- 六角レンチセット
- 8mmと10mmのスパナもしくはレンチ
- Eバージョン用フック(ブロンプトン純正)
- ケーブルフェンダーディスク(ブロンプトン純正)
六角レンチセット

ブロンプトンのカスタムや整備をする上で必ず必要となる工具です。使用頻度も高いため、剛性が高く使いやすいものがおすすめです。
少々値は張りますが、私はWeraのヘックスレンチセットを使用しています。
8mmと10mmのスパナもしくはレンチ
使用頻度は高くないため、どれを選んでも問題ないと思います。ただ、2本を同時に使用する場面があるため、片側が8mmもう片側が10mmのレンチを1本購入するのではなく、必ず片側が8mmでもう片側が10mmのレンチを合計2本用意するようにしましょう。
Eバージョン用フック(ブロンプトン純正)

フェンダーを取り外した際に、折りたたみ時のフロントフォークを固定するために必要なパーツになります。値段は1500円(税別)で、ブロンプトンの取り扱いのある東急ハンズやBrompton Junction Tokyoなどのブロンプトン専門店で購入することが出来ます。
ケーブルフェンダーディスク(ブロンプトン純正)

ブレーキケーブルが前輪と干渉しないようにするパーツです。800円(税別)で、同じく東急ハンズやブロンプトン専門店で購入することが出来ます。
フェンダーの取り外し方

それでは早速フェンダーの取り外しを行って行きたいと思います。
前フェンダーの取り外し
ネジを3箇所緩めることで取り外すことが出来ます。
①まずは前輪の右側のネジを4mmの六角レンチを使って固定します。

右側のネジを固定したまま、前輪の左側のフェンダーステーとフックが固定されているネジを回して取り外します。

②次に、右側のフロントフォークとフェンダーステーが固定されているネジを、3mmの六角レンチで固定します。

ネジを固定したまま、奥側のナットを8mmのスパナを使って緩めます。

③最後に、5mmの六角レンチを使ってフロントフォークとフェンダー上部のネジを緩めれば完了です。

これで前フェンダーを取り外すことが出来ました。

後ろフェンダーの取り外し
ネジを2箇所緩めることで取り外すことが出来ます。
①左側のシートステーとフェンダーステーが固定されているネジを、8mmのスパナ2本を使って緩めます。

②フェンダーとストップディスクが固定されているネジを、10mmのスパナを使って緩めます。この時、一緒に反射板なども取り外されてしまうため、フェンダーを取り外した後に元に戻せるようにパーツの順番をしっかりと覚えておきましょう。

これで前後のフェンダーを取り外すことが出来ました。後ろフェンダーの取り外しの時に、万が一フェンダーとチェーンが干渉して取り外せない場合には、一度チェーンテンショナーとチェーンも外してから再度チャレンジしてみてください。

追加パーツの取り付け
最後に、Eバージョン用フック(ブロンプトン純正)とケーブルフェンダーディスク(ブロンプトン純正)を取り付けます。
Eバージョン用フック
フェンダーに付属していた折りたたみ時に使用するフックを取り外してしまったため、再度フックだけを取り付ける必要があります。

一体化されているパーツなので、前輪の左手に固定するだけの簡単な作業です。

ケーブルフェンダーディスク
フェンダーがブレーキケーブルとタイヤが擦れてしまうのを防いでくれていましたが、フェンダーを外すとハンドルを切った時にブレーキケーブルとタイヤが擦れてしまいます。

そのため、フロントフォークの左側のねじ穴に、円盤状のケーブルフェンダーディスクを取り付けます。3mmの六角レンチで取り付けるだけの簡単な作業です。

これでハンドルをきっても、ブレーキケーブルとタイヤが擦れてしまうことがなくなりました。

まとめ
フェンダーを外すことで、簡単に280gほどの軽量化を行うことが出来ました。実際に輪行に持ち出してみたのですが、重量の変化がはっきりとわかりました。輪行がメインで、雨の日にブロンプトンに乗らないという方にとっては、手軽で効果的なカスタムだと思います。
ただ、純正のフックを使用すると何故か折り畳んだ際に左手に少し傾いてしまいます。

まさかの仕様だそうで、純正のパーツでは改善が出来ないそうです。サードパーティー製のフックを仕様すると傾きが改善されるようですので、一度試してみても良いかもしれません。